ミニトマトのプランター栽培——接ぎ木苗と支柱で収穫量が2倍変わる
📚 この記事で分かること
- 同じ土・肥料で普通苗43個 vs 接ぎ木苗91個になった理由
- 支柱を「定植後2週間以内」に立てる理由と、後から立てると起きる失敗
- 週1回のわき芽摘みで5分以内に終わらせる手順
「普通の苗と接ぎ木苗を同じプランターで育て比べた年があります。 8月末の収穫数は普通苗が43個、接ぎ木苗が91個でした。 苗の価格は接ぎ木のほうが3倍高かったが、収穫量が2倍以上になるなら投資する価値があると思っています。」
— 増田博之
ある年、コスト削減のつもりで普通苗を買った。 接ぎ木苗は500〜800円するが、普通苗なら150〜300円で済む。 「苗より土と肥料にお金をかけたほうがいいはずだ」と考えた。
比較のため、同じプランター・同じ土・同じ追肥スケジュールで普通苗と接ぎ木苗を2株ずつ育てた。 5月から7月中旬まではほぼ差がなかった。 7月下旬から普通苗の株が弱り始めた。葉の色が薄くなり、8月中旬には収穫がほぼ止まった。 接ぎ木苗は9月まで収穫が続いた。
8月末時点の累計収穫数:普通苗43個、接ぎ木苗91個。 差は期間の差だった。普通苗は土壌病害で株が弱る時期が早く、収穫シーズンが短くなった。 接ぎ木苗は病気に強い台木のおかげで株が長持ちして、その分収穫数が多くなった。
苗代の差は600〜700円。でも収穫数の差は48個。 家庭菜園でミニトマトを買えば1個30〜50円はする。 計算すると接ぎ木苗への投資は十分に元が取れる。
支柱は「定植直後」に立てる
最初の頃、支柱を立てるタイミングがよくわからなかった。 「株が大きくなってから」と思っていたら、茎が太くなって支柱を刺す場所に困るようになった。 無理に誘引しようとして茎を折ったこともある。
定植から2週間以内に1.5〜1.8mの支柱を立てる。これが正解だった。 定植直後は苗が小さくて「まだ早い」と感じるが、それくらいのタイミングで立てるのがちょうどいい。 茎が柔らかいうちに固定しておくと、後の誘引作業がずっと楽になる。
わき芽摘みは週1回。主茎と葉の分岐部から出るわき芽を、小さいうちに手で取る。 大きくなってから取ると株にダメージが出る。慣れると5分で全部確認できる。
使っている苗と道具
よくある質問
- 接ぎ木苗は普通苗と比べて本当に元が取れますか?
- 苗代の差は600〜700円程度で、収穫数の差は48個(同条件での実測)でした。市販のミニトマト1個30〜50円で計算すると元は十分取れる計算です。土壌病害が発生しにくい新しい土・清潔なプランターでは差が縮まることもあります。
- わき芽を取り忘れたらどうなりますか?
- わき芽が伸びると茎と葉が増えすぎて実に栄養が回りにくくなり、収穫量が落ちます。小さいうちは手でつまめますが、大きくなってからはさみで切ると傷口からウイルスが入りやすいため、できれば5〜10mmのうちに手で取るのが理想です。
- ミニトマトに最低限必要なプランターのサイズは?
- 1株あたり最低15L、できれば20〜30Lの深型プランターが目安です。小さいプランターでは根が張りきれず株が弱り、収穫シーズンが短くなります。スリット型にするとさらに根の発達が促されます。