プランター栽培の土の選び方——格安の土で3年失敗した記録
📚 この記事で分かること
- 格安198円の土と980円の土で収穫数が19個 vs 33個になった実測比較
- 良い培養土を見分ける3つのポイント(有機物・pH記載・重さ)
- 培養土の使い回し方と、毎シーズン交換すべき目安
「ホームセンターで198円の培養土を3年使い続けた。毎年なすとトマトの育ちが悪く、 理由が分からなかった。試しに980円の培養土に変えたら、同じ品種・同じプランターで 明らかに成長が違った。最初から土にお金をかけておけばよかったと思った。」
— 増田博之
家庭菜園を始めて最初の3年間、ホームセンターで一番安い培養土を買い続けた。 20L袋で198円のもの。「どうせ土は土だろう」と思っていた。
毎年なすとトマトを育てたが、7月になると成長が止まる。実がつかない。 水やりの問題か、肥料の問題か、日照が足りないのかと思って色々変えてみたが改善しない。 失敗ノートを見ると「育ちが悪い」という記録が3年分続いている。
転機は4年目の春。妻から「土を変えてみたら?」と言われた。 試しに980円の野菜専用培養土を買って、半分のプランターだけ変えて比べてみた。
定植後2週間は差がなかった。でも1ヶ月後から差が出始めた。 7月末には980円土のプランターのほうが株が2割ほど大きく、実の数も多かった。 8月末の累計収穫数は格安土が19個、高品質土が33個だった。 780円の差で14個多く収穫できた計算になる。
それ以来、土にはお金をかけるようにしている。 道具の中で一番費用対効果が高いのは土だと思っている。
良い土の見分け方
土の値段の差はどこにあるのか。品質管理の視点で見ると3点に集約される。
- 有機物の種類と量 — バーク堆肥・腐葉土が複数入っているか。成分表に「赤玉土・鹿沼土のみ」は養分が少ない
- pHの記載があるか — 野菜に最適なpH(5.5〜6.5)に調整済みと書いてあるものを選ぶ
- 袋を触って軽くふかふかか — ずっしり重い土は鉱物が多く有機物が少ない傾向がある
「野菜用培養土」と書いてあればどれでも同じではない。 2〜3年使い続けると有機物が分解されてpHが変化し、土も固結する。 毎シーズン新しい土か、パーライトを2〜3割混ぜて再利用するのが目安。
使ってみた土
よくある質問
- 培養土は毎年変えないといけませんか?
- 毎年全部交換しなくても、パーライトを2〜3割混ぜて通気性を回復させる方法で再利用できます。ただし3年以上同じ土を使い続けると有機物が分解されてpHが変化し、土が固結してきます。病害虫の心配がある場合は全量交換が安全です。
- バーク堆肥入りの培養土は何が違いますか?
- バーク堆肥は樹皮を発酵させたもので、土の保水性・通気性・微生物の活性を高めます。鉱物主体の格安培養土よりも有機物が豊富で、野菜の根が張りやすくなります。成分表に「バーク堆肥」「腐葉土」が複数入っているものを選ぶのが目安です。
- プランターで土を再利用するときの注意点は?
- 病害虫の卵・前の植物の根・古い有機物が残っているため、天日干し(黒いビニール袋に入れて1〜2週間)→石灰か微生物資材で消毒→新しい培養土を2〜3割足してpHを確認してから使うのが基本的な手順です。