プランターのpH管理——肥料が効かないときの28%はpH異常だった
📚 この記事で分かること
- 「肥料をやっているのに効かない」原因の28%がpH異常だったという記録
- pH計の正しい使い方(水やり後30分、深さ5〜10cm)
- pH調整の具体的な手順(酸性→苦土石灰、アルカリ→ピートモス)
「液肥を週1回欠かさず与えているのに、ピーマンの葉だけが黄色くなり続けた。 水やり・肥料・日照。原因として考えられることをすべて試したが変わらない。 pH計を買って計ってみると7.8。アルカリ性に傾きすぎていた。 培養土のpHが問題だったと気づくのに2シーズンかかった。」
— 増田博之
ある夏、ピーマンの葉だけが黄色くなり続けた。 液肥を毎週やっているのに改善しない。水やり量を変えてみたが変わらない。 肥料のブランドを変えてみたが変わらない。日照は問題ない場所に置いている。 失敗ノートには「葉が黄色い、原因不明」という記録が2シーズン分続いた。
pH計を買ったのは半ば諦めかけていた頃だった。 試しに土に差し込んでみたら7.8という数値が出た。 野菜に最適なpHは5.5〜6.5。それより1以上アルカリ寄りになっていた。
肥料の成分は土の中にある。ただしpHが合っていないと、その成分を野菜が吸収できない。 つまり液肥を毎週やっていても、pHが狂っていれば無意味だった。 品質管理の仕事で言えば「インプットは正常、でもプロセスが機能していない」という状態だ。
苦土石灰を混ぜてpHを6.0に調整した。2週間後に葉の色が戻り始めた。 それ以降、毎シーズン開始前にpHを測るようにしている。 失敗ノートを集計すると、「肥料が効かない」と感じた原因の28%がpH異常だった。
pH計の使い方(失敗して学んだこと)
pH計を買ったばかりの頃、水やり直後に測って毎回値が違うと悩んだ。 正しい使い方があった。
- 水やり後30分以上たってから測る(直後は値がぶれる)
- 表面ではなく深さ5〜10cmに差し込む(根が集まる深さ)
- 2〜3箇所測って平均を見る(プランターの端と中央で値が違うことがある)
- 使用後は水で洗って乾かしてから収納する(次回の測定値が狂う)
pH調整の目安:
酸性すぎる(5.5以下)→ 苦土石灰を土に混ぜて1〜2週間置いてから再測定
アルカリ寄り(7.0以上)→ ピートモスを混ぜる
※一度に大量に使わず少量ずつ加えて様子を見ること
酸性すぎる(5.5以下)→ 苦土石灰を土に混ぜて1〜2週間置いてから再測定
アルカリ寄り(7.0以上)→ ピートモスを混ぜる
※一度に大量に使わず少量ずつ加えて様子を見ること
使っている道具
よくある質問
- プランターのpHはどのくらいの頻度で測ればいいですか?
- シーズン開始前(定植前)と、肥料を与えているのに葉が黄色くなったときの2回が最低限です。慣れてきたら月1回程度測っておくと、早めに異常を発見できます。
- pH計の測定値がいつも違うのはなぜですか?
- 水やり直後は土の中の水分量が変化して値がぶれやすくなります。水やりから30分以上たってから測り、2〜3箇所で計測して平均を見ると安定した値が出ます。センサーを使用後に水で洗って乾かすことも精度を保つために重要です。
- 苦土石灰でpHを上げるとき、どのくらい入れればいいですか?
- 目安は培養土10Lあたり10〜20g程度ですが、土の種類によって変わります。一度に大量に入れず、少量を混ぜて1〜2週間後にpHを再測定しながら調整する方法が失敗しにくいです。