種から育てると何が変わるか——苗購入との違いを記録した8年分
📚 この記事で分かること
- 苗と種のコスト比較——5年分の実績数字
- 種まきが向いている野菜・向いていない野菜の基準
- 種まきを始めて失敗率が上がったことと、そこから学んだこと
「種から育てると、苗より安く始められると思っていました。 実際、葉物野菜は1袋200円で50株以上育てられます。 ただしミニトマトは種から接ぎ木苗にするのは素人には難しい。 種が向く野菜と苗が向く野菜を分けて考えるようになったのは、 種まきを始めてから3年後でした。」
— 増田博之
苗購入は手軽で確実だ。 植え付け適期に販売されていて、発芽・初期成長のリスクがない。 種まきは安いが、発芽率・初期管理・育苗期間という3つのハードルがある。
どちらが「いい」ではなく、野菜の種類と自分の管理スタイルに合わせて選ぶのが正解だ。
種まきが向いている野菜
向いている野菜:小松菜・ほうれん草・にんじん・ラディッシュ・バジル・小ネギ・エダマメ・スナップエンドウ 理由:①発芽率が高く管理しやすい②移植を嫌う(にんじん・エダマメ)または成長が早い③苗での販売が少ないか高価
苗から始めた方がいい野菜:ミニトマト・なす・ピーマン・きゅうり・メロン系 理由:①接ぎ木苗のメリットが大きい②育苗に時間がかかる(60〜90日)③接ぎ木は自分ではできない
種まきを始めて増えた失敗
種まきを始めた4年目、失敗ノートの記録が増えた。 発芽しない・発芽後に倒れる・間引きのタイミングを逃す。 苗では経験しなかった失敗がすべて新しかった。
しかし種から育てた野菜が収穫できたときの達成感は、苗と全然違う。 「最初の芽が出た日」が失敗ノートに明確に記録されている。 品質管理の仕事で言えば、工程が増えるほど関与が深まるということだ。
種まきに使っているもの
よくある質問
- 種まきの土と栽培の土は同じですか?
- 違います。種まき用の土は目が細かく肥料分が少なく作られています(発芽に肥料は必要なく、多いと根を傷める)。通常の培養土を種まきに使うと発芽率が落ちることがあります。ただし小ネギや葉物は通常の培養土でも発芽します。始めてから少しずつ使い分けを覚えれば十分です。
- 種は余ったらどうすればいいですか?
- 冷暗所で保存すれば翌年も使えます。ただし発芽率は年々下がります。小松菜・ほうれん草・バジルなど小袋で売られている種は、余りやすいため翌年まで保管するのが一般的です。密封できる袋に乾燥剤と一緒に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する方法が確実です。