イチゴのプランター栽培——秋に植えて翌春47粒収穫した記録
📚 この記事で分かること
- 春植えで3粒しか取れなかった理由と、秋植えに変えて47粒収穫できた仕組み
- 最初の花芽を摘み取る理由と、摘まないと起きること
- ランナーで苗を自家増殖させる手順と、翌年以降のコストを下げる方法
「最初にイチゴを育てたとき、春先に苗を買って植えました。 5月に白い花が咲いて、実もなりました。収穫できたのは3粒でした。 何が悪かったのか分からないまま1年が終わった。 翌年に秋植えを知り、翌春に47粒収穫できました。」
— 増田博之
イチゴは「春に植えれば春に収穫できる」という思い込みがある。 ホームセンターの春先の苗を見るとそう感じる。 実際、春に植えると確かに花が咲いて実もなる。ただし数が少ない。
失敗ノート5冊目に「イチゴ3粒」という記録がある。同じページに「原因不明」と書いてある。 調べて分かったのは、イチゴは「寒さに当たることで花芽が形成される」という性質だ。 春に植えた苗は寒さを経験していないため、花芽の数が少ない。 秋に植えた苗は冬を越すことで十分に花芽が形成され、翌春に大量に収穫できる。
9月から10月に植えるのが正解だと知ってから、毎年40粒以上収穫できている。
最初の花芽は摘み取る
定植後しばらくすると花芽が出ることがある。 「もう花が咲いた」と喜んで放置した年、その株は翌春に弱くなった。 根が十分に張る前に実をつけようとして株が消耗するためだ。
定植から2ヶ月以内に出た花芽はすべて摘み取る。 株に「今年は実を結ぶ必要がない」という状態を作り、根と葉の充実に集中させる。 この1手間が翌春の収穫数に直結する。
ランナーで苗を増やすと翌年の苗代がゼロになる
イチゴは夏にランナー(細長い茎)を伸ばして子株を作る。 このランナーを切り取らずに土の入った小鉢に誘導して根付かせると、翌年の苗として使える。 市販の苗は1株300〜500円かかるが、ランナーで増やせばコストがほぼゼロになる。
注意点は2点だ。ランナーは親株の最初の子株(第1子株)を使うこと。 第2・第3子株は充実度が落ちて翌年の収穫が少なくなる。 もう1点は、根付いた子株はすぐに切り離さず、夏の間は親株とつないだまま育てること。 8月下旬〜9月上旬に切り離して定植する。
使っているプランターと肥料
よくある質問
- 春に売っている苗を買っても収穫できますか?
- 収穫はできますが数が少なくなります。春苗は寒さ経験が不十分なため花芽の数が少ない状態です。秋植えと比べると収穫数は3分の1以下になることが多いです。どうしても春から始めたい場合は、その年は株を充実させることに集中し、翌秋からランナーで苗を増やして本格収穫を翌年以降に狙う方が結果的に早いです。
- プランターのサイズはどれくらいが適切ですか?
- 1株あたり5〜7Lが目安です。直径25〜30cmの丸型プランター1個に2株が適しています。株間を20cm以上確保しないとランナーが絡まって管理が難しくなります。深さは20cm以上あれば十分です。スリット型にすると根の発達が促されて収穫数が増える傾向があります。
- 同じ品種を毎年続けて育てても良いですか?
- ランナーで更新すれば同じ品種を続けられます。ただし同じ土に3年以上植え続けると連作障害(うどんこ病・萎黄病など)が出やすくなります。土は2〜3年ごとに新しい培養土に入れ替えるか、プランターを変えて場所を変えることをおすすめします。